NTTグループ空手道連盟

NTT空手道連盟全国選手権大会実施規則

第一条(目的)

 本規則は,NTT空手道連盟全国選手権大会(以下「大会」という.)を実施するにあたり,その準拠となる事項を定め円滑な大会運営に寄与する.

第二条(大会運営)


 大会の運営にあたっては,大会実行委員長がこれを統括する.この際,大会実行委員長は,大会運営に必要な事項を行使するとともに,これと同等の責任を負う.

 また,大会の運営を円滑に進めるために以下の係をおく.
①大会総務 ⑤大会設営 ⑨記録
②受付、接待 ⑥選手 ⑩時計
③進行、放送 ⑦救護 ⑪掲示
④式典、表彰 ⑧大会ドクター ⑫進行

第三条(審判)

(1)大会審判長は審判団を構成する.
(2)主審は公認審判資格,又は会派団体の資格を有するもの.
(3)審判服装は長袖ワイシャツ,ネクタイ,各地区・団体ブレザー,ズボンはグレー
   黒のクツ、又は素足とする.(服装は審判長が指定する。)
(4)団体組手防具付きの主審は道衣と袴,副審はワイシャツでもよい.
(5)審判団の構成,審判規則については,理事会でこれを決定する.

第四条(大会監査)

 各地区の師範が監査役をつとめる。理事会で要請する.

第五条(競技規定)

(1) 防具付きは防具試合規定、審判規定
(2) 全日本空手道連盟試合規定,審判規定
   上記規定に則り行うが,本連盟規定を準用する.

第六条(組手試合の方式ならびに時間)

個人戦(全空連方式)
(1)勝負…3本勝負.(6ポイント)但し、シニアの部は2本勝負とする。
(2)時間…2分間(フルタイム)但し、シニアの部は2分流しとする。
(3)トーナメント方式により行う.(3位決定戦まで実施する)
(4)安全具,メンホー,拳サポータ,金カップを着用.
(5)マウスピース,胴プロは自由使用.
(6)審判の人数は主審1,副審4とし,副審は4コーナに配置する.
団体戦(防具付)
 (1)勝負…1本勝負.(2ポイント)
 (2)時間…2分間(フルタイム)
 (3)1チーム3名で構成する.
 (4)トーナメント方式により行う.(3位決定戦まで実施する)
 (5)勝者とポイントが同数の場合,代表決定戦を行う.
 (6)負傷等で交代した場合,その選手は出場できない.
 (7)監督と選手をかねることができる.
 (8)メンバー表はその都度提出する.提出後の変更は不可。
 (9)審判の人数は主審1,副審4とすし,副審は4コーナに配置する.

第七条(型試合の方法と形の指定)

(1)点数で得点表示
(2)基準点は6〜8点.(試技を行い点数の統一を計る、演武順最後の選手により試技)
(3)自由形でよい。選で上位8名を選出し、決勝戦を行う。(参加人数により変更あり)
(4)同点の場合順位決定戦、紅白旗で表示、形は同じ形でよい。
(5)審判の人数は主審1,副審4とし,副審は4コーナに配置する.
(6)決勝戦の演武順はゼッケン順とする。

第八条(団体組手、防具の審判規定)

  競技における攻撃の禁止事項を下記のように定め、違反者は(反則負け)とする。
  但し、軽懲の違反者に対しては(反則注意)の警告を申し付ける。
(1)攻撃の禁止事項
 ・股間部への攻撃
 ・継続的な組み合い
 ・関節技
 ・強引な投げ技
 ・体当たり技
 ・背面よりの攻撃
 ・気合以外の人格を無視するような言葉
 ・競技に関連しない時間の浪費(技を取った後の時間かせぎ等)
(2)場外の基準は競技者が競技場の外のラインを出た場合とする。但し、不測の事態によ
   り、体位が競技場の外側の線を出たと認定される場合はこれを除く。
  (副審は場外の宣言を旗をまわして行わなければならない)
(3)失格の基準は次のごとく定める。
 ・競技の継続を拒否、または放棄した場合。
 ・審判の判定を不服とし、審判員に直接抗議した場合。
 ・競技中、主審の指示に従わぬ場合。
 ・指定時間内に入場していない場合。
(4)副審の任務
 ・組手競技においては、主審の判定宣言に従い紅白の旗を用いて競技の判定を表示す
  る。
 ・組手競技中、的確に攻撃技を確認した場合、旗を用いてその旨を表示する。
 ・組手競技者の負傷、場外、転倒、死角位置、及び競技の継続が不可能と認めた場合、
  旗及び、呼び笛を用いて表示する。
 ・主審の招集に従い、自己の意見を述べる。

第九条(選手の呼び出し)

 選手係が3回呼び出しても選手が不在の場合は、原則として相手方の不戦勝とする.

第十条(事故時の責任)

(1)大会実行委員会では試合等における事故の場合応急処置を行う.
(2)選手は保険証を持参、大会全体で傷害保険に加入をする。
(3)救急病院の把握(住所、電話番号、診療時間、診療科目等)

第十一条(ゼッケン)

(1)個人戦のゼッケンは各地区で準備する.(組手:黒,型:赤で表示)
(2)組手=黒
(3)形=赤で表示
(4)寸法は自由(縦26・横18cm位)

第十二条(その他の確認事項)

(1)全空連方式の場合,道衣の袖,裾はまくらない、女子のヘアピン等は外す。
(2)テーピングは事前に主審の許可を得る.攻撃強化や競技を中断させるようなものは不
  可。
(3)色は白、肌色、負傷及び再発防止のための包帯、サポータは使用可。
(4)道衣は白無地一色とし、左胸に会派、所属のマークは着用可。
(5)メガネは使用禁止、コンタクトは各自の責任で使用可。
(6)反則技は、理事会、審判団会議で再確認を行う。
(7)監督、審判、選手を兼ねるることができる。
(8)組手個人戦、団体戦で判定が分かれた場合、副審を呼び協議することができる。
(9)審判団は組手の3位決定戦、準決勝、決勝、形の決勝で再編成する。
(10)自地区選手の主審は極力外れる。

第十三条(競技種目)

(1)組手個人戦(段) (全空連方式)
(2)組手個人戦(級) (全空連方式)
(3)形    (段) (全空連方式)
(4)形    (級) (全空連方式)*H10年、第三回大会より種目追加
(5)団体組手     (防具付規定)*H10年、第三回大会より1チーム3名とする。

第十四条(その他)

(1)この規定は、平成8年11月4日に制定
(2)平成9年9月25日改定(安全具、金カップ義務に、形、予選の実施)
(3)平成10年10月1日改定(団体戦5名から3名、段外の形を種目に)
(4)第三条の(4)項、審判員の服装の統一は検討事項に。(2回大会時)